徴税人

 今日の聖書には、「徴税人」が登場します。当時の社会では、住民から取り立てる税額が徴税人の裁量に委ねられていたので、過酷な課税となることが多く、徴税人は民衆からは嫌われていました。さらに徴税人はこの仕事を、ローマという異教の神々を信じる外国から請け負っていた為にユダヤの民から見れば、自分達を苦しめる売国者であり、彼らは日常的に異邦人に接している宗教的に汚れた人々でした。ユダヤの律法では、徴税人が会堂に入ることを禁じるほど、彼らは宗教的な意味では失格者でした。その徴税人であったマタイに、ある日、イエス様は声をかけられました。