徴税人を選ぶ

 イエス様の徴税人マタイへの呼びかけは、イエス様がその人の過去を問わないということが明らかになりました。そして御命令はただ一言、「わたしに従いなさい。」です。このあとイエス様と弟子達は、多くの徴税人や罪人たちと食事を共にいたしました。このことは当時のファリサイ派の人々(人々に律法を正しく教え、従うように指導していた人々)を困惑させました。彼らの教えでは、徴税人や罪人と称されている人々を受け入れてはいけないのです。正しい者は悪人から遠ざかり、聖なる者として生きなければならないと教えられていたからです。そのような彼らにイエス様は「神様が求めるのは、いけにえではなく憐れみである」とのホセア書の言葉を学ぶように言われました。どんなに神様に奉仕をしても隣人への憐れみがなければ、神様は喜ばれないからです。