はじめに

私達の信仰生活に不可欠なのは、「御言葉」と「祈り」と言われます。
御言葉は食べ物、祈りは呼吸にたとえられます。イエス様の時代、ユダヤ人は毎日祈る時、必ず唱えるものが二つありました。一つはシェマー、もう一つはシェモ―ネ・エスレーと呼ばれるものです。
シェマーは、「聞けイスラエルよ、我らの神、主は唯一の主である。あなたは心を尽くし、魂を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。」から始まる申命記6:4−9と、11:13−21、それに、民数記15:37−41の御言葉です。これは朝(9時)と晩(9時前)、必ず唱えました。
シェモ―ネ・エスレーは18の祈祷文から成り(後に19)、これを朝昼晩(午前9時・正午・午後3時)、毎日祈ることが定められていました。人々は、時間にはその場に立ち、顔をエルサレム神殿の方に向けて祈りました。(神殿や会堂での共同の祈りもあった)。