網のたとえ 

 後半の、網によって集められた魚のたとえで引用される網とは地引き網のことです。漁師が夜のうちに網を投げこんでおくといろいろな魚が入り、朝、一杯になった網を引き揚げます。ある聖書学者は「伝道とは暗い海に網を投げるようなものだ」と言いました。これは、罪の世界に生きる人間を、暗い夜の海に泳ぐ魚にたとえ、網にかかる、とは偶然御言葉の網にかかり救われることをいっています。そして今の私達の状態は、朝の陸揚げ(終末)を待って時だとこの学者はいっています。聖書は、網が引き揚げられると「良い魚・悪い魚」の選別が漁師によってなされるように、救われた人間も又、天使によって必ず選別される時を迎えるというたとえです。