つまずきの原因

 ふるさとの人々は、イエス様を自分達と同じ部類の、同レベルの人間であると考え、それ以上の人物であるとは考えたくありませんでした。今、目の前でイエス様がどんなに立派なことを教えても、彼らは自分達のイエスへの評価を変えたくないのです。同じ村で育った人間であるという思いが彼らの心をかたくなにしています。語られた言葉に対して心を開いて聞くのではなく、語った人物と自分達が同じ場所で成長した、そのことにこだわって、自分達の教師として敬うことを拒んでいるのです。それは相手より自分を低くすることを拒否する自尊心であり、傲慢な心であります。