山から下りて

 主イエスと弟子達は高い山から下りてきました。主イエスは再び,これから迎えるご自身の苦難と死について語られました。この後、ある人が悪霊に取りつかれて苦しんでいる息子を弟子達のもとに連れてきましたが弟子達は治すことが出来ませんでした。結局イエス様が治しました。弟子達は悪霊と病気がある世界、悲しみと絶望がある現実に戻って来たのです。迫害があり差別と暴力がある、弱い者はいじめられ強い者によって不義が行なわれる暗闇の人間の世界に、その素晴らしい山から現実の世界に戻ってきたのです。私達が信じているキリスト教は、現実から離れて逃げている生活ではありません。神の子イエスが私達の世界(この世)に来られたように、私達もこの世の真中に入り悪と戦う生活にならなければなりません。それが主イエスの御声に従うことなのです。