つまずかせず、真理にしたがう

 ここで思い起こすのは宗教的な理由で肉を食べない人達の前では、肉は食べない、というパウロの言葉です(コリント8章)。「弱い人をつまずかせない」。「ただ、あなたがたのこの自由な態度が、弱い人々を罪に誘うことにならないように、気をつけなさい」と教えます。これらは、妥協を教えているのではなく、弱い相手に、無理をさせて罪を犯させてしまわないように、との愛が根底にあり、本質を譲るものではありません。その証拠に、イエス様は、「十字架」という何よりも大きなつまずきとなる道を避けずに、自ら自由意志で選び取って歩まれました。私達の歩みも、本質にかかわることにおいては、つまずきとなっても譲らず、しかし、相手が罪を犯すような誘惑につながる時には、つまずかせない為の「愛を根底にした神様からの知恵」をいただいて歩んでいきたいと願うものです。