はじめに 

 ユダヤにおいて当時、男が女に離縁状を渡す離婚には二つの考え方がありました。一つは、夫に(離婚する)権利は無制限に与えられているとする考え方、他方は、結婚を解消するには、まじめな真剣な根拠がなければならないとの考えです。どちらも男は離婚する権利を持っていることを疑いませんでした。この日ファリサイ派の人は、イエス様を試そうとして「何か理由があれば、離縁は律法にかなうか」と問いました。これは、理由がありさえすれば離婚をしてもいいのか、という質問です。