三つの問題点

  しかしこの願いに対してイエス様は三つのことを教えられています。一つは、イエス様が将来王座につくことになるのは、これから迎えることになる受難の一つ一つのプロセスを、神様から与えられた使命として従順に従うその結果です。イエス様の左右に座る者は、イエス様と並んで、イエス様と共に苦難の道を歩くことを意味します。イエス様は二人に、 「私が飲もうとしている杯(受難と死)を共に受けられるか」と尋ねられました。二人は即座に「出来ます」と答えています。しかしこの後二人は(ペテロも一緒に)、ゲッセマネで悲しみもだえて祈られるイエス様のすぐそばで眠ってしまいましたし、剣や棒を持って捕えにきた人々を前にしてイエス様を見捨てて逃げ去っています。イエス様は二人に「確かにあなたがたは私の杯を飲むことになる」といわれました。これはイエス様の復活と昇天後、聖霊がくだった後の伝道者としての二人をさしています。(使徒言行録12:1‐2他)