エルサレム

 イエス様が呼びかけているのは、エルサレム神殿を中心として生活している「神の民として選ばれたイスラエル」の人達です。彼らの歴史は一口にいえば神様への不従順の歴史でした。預言者アモスは「主はこう言われる『ユダの三つの罪、四つの罪のゆえに私は決してゆるさない。彼らが主の教えを拒み、その掟を守らず、先祖も後を追った偽りの神によって惑わされたからだ。』」(2:4)。「善を求めよ、悪を求めるな。お前達が生きることができるために。」(5:14)正義を洪水のように、恵みの業を大河のように尽きることなく流れさせよ。」(5:24)と神の教えに逆らって生きる人々に語りました。預言者イザヤは、イスラエルの国がエジプトの国に頼ろうとした時、「わざわいだ、助けを求めてエジプトに下り、馬を支えとする者は。彼らは戦車の数が多く、騎兵の数がおびただしいことを頼りとし、イスラエルの聖なる方を仰がず、主を尋ね求めようとしない。・・・エジプト人は人であって、神ではない。その馬は肉なるものにすぎず、霊ではない。主が御手を伸ばされると、助けを与える者はつまずき助けを受けている者は倒れ、みな共に滅びる。」(31:1−2)と語りました。預言者ホセアは、「神のもとに立ち帰れ。愛と正義を保ち、常にあなたの神を待ち望め。」(12:7)と呼びかけました。