はじめに

 本日はペンテコステを記念する礼拝です。50を意味するギリシャ語に由来するペンテコステという言葉は五旬節(五旬祭)とも訳されています。過越しの祭りから数えて50日目にユダヤでは麦の収穫を祝う祭(春の穀物収穫祭)が執り行われて、それをペンテコステと呼んでいました。本日のペンテコステの礼拝は麦の収穫を感謝する礼拝ではなく、もっと特別な、イエス・キリストにかかわる礼拝です。

 イエス・キリストは、最後の晩餐(過越しの祭の食事会と思われる)の翌日に十字架にかけられています。そして3日目に復活し、その後40日間にわたって弟子達など人々の前に現れました。そしてやがてイエス・キリストは天に昇る。弟子達は地上に残される・・。そんな状況の中で弟子達はペンテコステの祭りを迎えました。ペンテコステの日の出来事とは一体何であったのか。そしてその日を境にして一体何が変わったのか、ということをご一緒に考えてみたいと思います。