忘れることは、神様から切り離されること

 しかし私達は「神様に造られたものである」ということをすぐ忘れてしまう。それを忘れると、どんなにお金があり、高い地位にあっても、どんなに権力や権威を手に入れても、基本的に心の奥底に不安と恐れがひそんでいるのです。決して平安がない。自分自身についても、人間関係においても、いつも心が満たされない。それはそうだと思います。「自分の命を造って下さった方を忘れている」ということは、神様から切り離されている。そういう状態ですから平安があるわけがない。生まれたばかりの赤ちゃんや小さい子供は、お母さんの姿が見えないと大変不安になって泣きだします。そしてお母さんの姿が見えると必死になってお母さんにしがみついていきます。お母さんに抱きしめてもらうとあんなに泣いていたのにニコニコ笑っています。だからといって赤ちゃんはどれだけ自分がお母さんに依存しているのかそんなことは知るはずもありません。大人になった私達もまったく同じです。