十字架を取り巻く人々

 ゴルゴタの刑場に着いたイエス様は、兵士の差し出した苦い葡萄酒を飲みませんでした(苦みは感覚を麻痺させる物質)。そして残酷な十字架につけられたのでした。兵士達はイエス様が身につけていた衣をくじで分け合い、座って見張りをしました。刑場を通りかかった人々は、「神の子なら、自分を救ってみろ。そして十字架から降りて来い。」とあざけりました。祭司長、律法学者、長老達も同じように侮辱した言葉を浴びせます。「他人を救ったのに、自分は救えない。今すぐ十字架から降りるがよい。そうすれば信じてやろう。」十字架上の強盗達まで同じでした。