神殿の幕

 イエス様は再び叫び声をあげられ、息を引き取られました(50節)。その時、神殿の幕が上から下まで裂けたとあります。これはエルサレム神殿の一番奥にある至聖所と聖所を隔てる幕のことで、至聖所には一年に一度だけ大祭司が人々の罪のあがないの為に入ることが許されていました。神様のおられる聖なる場所と考えられていた至聖所の、その隔ての幕が破られたということは、聖なる神様と罪ある人間との断絶の時代が終わり、大祭司によるとりなしの時代も終り、神様への道がイエス様を通して私達の前に開かれたという象徴的な出来事でありました。(後略)。