はじめに

 「朝早くまだ暗いうちに、イエスは起きて、人里離れた所へ出て行き、そこで祈っておられた。」(35節)。その光景を想像して下さい。私はこの箇所で、いつも心洗われる心地がして胸がふるえます。神の御子たるイエス様が父なる神に祈られている。人里離れた、寂しい所で・・。その前日(安息日)に会堂で人々に教え、悪霊を退治し、その後すぐ弟子シモンの姑の病を癒し、日没とともに安息日が終るやいなや押しかけてきた多くの人々の癒しや悪霊退治をなさり、その興奮がまだうずまいている場所を抜け出して・・です。