はじめに

 イエス様が十字架上で亡くなられ、アリマタヤ出身のヨセフの手により新しい墓に葬られたのは安息日に入る直前でした。土曜日の日没を迎え、安息日があけた日曜日の明け方に、二人の女性がイエス様の墓を見に行きました(1節)。マルコ福音書とルカ福音書では、女性達はイエス様の遺体に香油を塗る為とその理由を記していますが、マタイ福音書では墓を見にいったとだけ記されています。彼女達はまだ多くの人々が眠っている時間にお墓にやってきたのでした。そこで彼女達は驚くべき出来事に直面します。第一に大地震。第二に天使の出現とお墓をふさいでいた大きな石が転がされてお墓が開いたこと。第三に天使からイエス様の復活が告げられ、そのことを弟子に伝えるように命令を受けたことです。