人からか、神からか。

 「悔い改める者には罪の赦しが与えられる」という恵みの福音が用意されているにもかかわらず、弟子達の言葉に対する議会の応答は、はげしい怒りと殺意でした(33節)。そのような怒りの感情で荒れ狂っている議員達を見て、議会の構成員の一人であったファリサイ派の中でも特にその名が知られていた律法の教師・ガマリエルが警告を発しました。「あの計画や行動が人間から出たものなら、自滅するだろうし、神から出たものであれば、彼らを滅ぼすことはできない。」 
神から出た計画や行動は、人間が決して太刀打ちすることは出来ないゆえに、まかり間違えば、自分達が神を敵にまわすことになりかねない。だから死刑判決にすべきではないとの彼の警告に議会は従い、弟子達は 鞭打たれた後、再び伝道禁止を言い渡されて釈放されました。