群衆と使徒

 今日の聖書の二つの段落は実に対照的です。前半は自分が救われる為に神の御子の権能を利用しようとした群衆について記され、後半には、イエス様の招きに従い自分の生涯を献げ、役割を与えられた使徒達について記されています。どちらもこの時、イエス様の「そば」にいる恵みを与えられています。違うのは、「従う覚悟」と「神様が期待する役割」です。群衆にとってイエス様は、無料で病気を治してくれる都合のいい医者であり、自分の利益のための神様です。一方、使徒にとって、イエス様は自分の全生涯をかける救い主です。彼らは、神の国建設の働き手であり、その働き手としてふさわしくなるよう、イエス様のもとで教育を受け、成長させられていくのです。私達はどちらでしょうか。なぜ今、私達はイエス様の「そばに」いるのでしょうか。