モーセの召命

 それから40年後、モーセシナイ山で神様と出会います(出3章参照)。神様は、ご自身のことを、「わたしはある」という名で現われています。これは、「現にいる、生きて働く者としている」。「私は、私があろうとするものである。私は、私がなろうとするものになる」ということです。これは、神様が何であるか、何となるかは神様ご自身が決めることであり、神様の自由が神様によって宣言されている言葉です。神様はモーセに、エジプトからイスラエルの人々を連れ出すことを命じられますが、モーセはその召命に対して拒みます。自分は民に受け入れられないかもしれない・自分にはそのような使命を果たす条件が備わっていないという不安と心配です。拒み続けるモーセに対して神様は「私はあなたの口と共にあり、・・なすべきことを教えよう」と約束されました。(4:15)