はじめに

 詩篇139編にこのような言葉が記されています。

「主よ、あなたは私を究め 私を知っておられる。座るのも立つのも知り 遠くから私の計らいを悟っておられる。歩くのも伏すのも見分け 私の道にことごとく通じておられる。私の舌がまだ一言も語らぬ先に 主よ、あなたはすべてを知っておられる。前からも後ろからも私を囲み 御手を私の上に置いていて下さる。その驚くべき知識は私を超えあまりにも高くて到達できない。どこにいけばあなたの霊から離れることができよう。どこに逃れれば、御顔を避けることができよう。天に登ろうともあなたは そこにいまし、陰府(よみ)に身を横たえようとも 見よ、あなたはそこにいます。あけぼのの翼をかって海のかなたに行きつこうとも あなたはそこにもいまし 御手をもって私を導き 右の御手をもって私を捕えて下さる。」