礼拝する場所

 モーセは荒れ野において、神様を礼拝する場所として天幕を造るように命じられました。ダビデ王は自分が立派な王宮に住んでいるのに、十戒の板が納められている「神の箱」が古い天幕に置かれたままであるのが気になり、立派な神様の住まいを建てたいと願うようになります。しかし神様は預言者ナタンを通して「一度でも私(神)の為に家を建てよと言ったことがあるか。私はあなたがどこに行こうとも、共にいる。」と語り、更に、神殿を建てるのはダビデではなくダビデの子孫であると語られました。(歴代誌17章参照)。やがて神殿はダビデの息子ソロモンによって建てられました。立派な神殿でしたが、神殿の完成時にささげたソロモンの祈りは「神は果たして人間と共に地上にお住いになるでしょうか。天も天の天もあなたをお納めすることができません。わたしが建てたこの神殿など、尚、ふさわしくありません。ここはあなたが『御名を置く』と仰せになった所です。どうか、あなたのお住まいである天から耳を傾け、聞き届けて罪を赦して下さい。」でした。