第一のこと

 ステファノの殉教後、教会に対して大迫害が起こり多くのクリスチャンが投獄されました。そのような状況下で、エルサレムから逃げていった人々が行く先々で伝道し、その結果、福音が広められていきました。ある聖書学者はこのことを「ヨセフの原則」という言葉を用いています。エジプトに奴隷として売られたヨセフが、最後にはエジプトの高官としてイスラエルの民を飢饉から救い、次のように兄達に語りました。「あなた方は私に悪をたくらみましたが、神はそれを善に変え、多くの民の命を救うために、今日のようにしてくださったのです」(創世紀50:20)。これは「神様は万事を益として下さる」(ロマ書8:28)に共通する信仰です。