はじめに

 「良く聞きなさい」との言葉で始められ、「聞く耳のある者は聞きなさい」で終わるイエス様の御言葉は、聞く人々に対して真剣な姿勢を求めておられます。神の国に入れるかどうか、神様の目は一人一人に注がれています。理解して、実際の生活の中で御言葉が生かされるよう願っておられます。今朝は「種を蒔く人」のたとえを学びますが、イエス様は「種を蒔く人」としても、この世に来られ、神の国を建てるために努められました。
 種は神様の御言葉です(13節)。天から降ってくる御言葉を、地上で人間が心の中・人生の中で受け入れ、その種を芽生えさせ、育くみ、守り、神の国にふさわしい実を結び、神の国を広めていくことを期待されています。
人間は「神の似姿」(創世記1:27)として、本来は神様の本質や神の国の素晴らしさを理解し、喜こんで受け止め、讃美するように創られています。しかしサタンは、神様と人間の祝福された関係を破壊し、神様に属するものを素早く察知して攻撃し、亡きものにしようと常に働きかけてきます