救いに至る最後のプロセス

 宦官はフィリポに「ここに水があります。バプテスマを受けるのに、何か妨げがあるでしょうか。」(36節)とバプテスマを志願しました。それに対する返答が(本文にはありませんが)使徒言行録の最後に(37節)記されています。「フィリポが、『真心から信じておられるなら、差し支えありません』と言うと、宦官は、『イエス・キリストは神の子であると信じます』と答えた」。ロマ書にはこのように記されています。「口でイエスは主であるとおおやけに言い表し、心で神がイエスを死者の中から復活させられたと信じるなら、あなたは救われる。実に、人は心で信じて義とされ、口でおおやけに言い表して救われるのです」(10:9−10)。宦官は、イエス・キリストの知識はまだほんの少しだけでしたが、信じて告白し、バプテスマを受け、救われました。宦官は喜びにあふれて旅を続けた、とあります。この喜びこそ、まさに聖霊の働きです。