神様のなさったわざ

 本日の使徒言行録は、ローマ帝国支配下時代、ユダヤ人によるキリスト教徒への迫害が起こっていた時のことです。ヘロデ王ユダヤ教に改宗し、宗教的指導者層の歓心を買い、自分の人気を高めようと使徒ヤコブを剣で殺し、さらにペトロをも捕えました。教会に連なる信徒達は、ヨハネの母マリアの家に集まり、牢にいるペトロの為に、ひたすら祈りをささげていました。ペトロが王の前に引き出される前夜、突然、光が牢の中を照らし、神の使いが眠っていたペトロの脇腹をつついて起こし、鎖が手からはずれ、天使の誘導によって、全ての監視所を通り抜けて町に通じる鉄の門までくると、門がひとりでに開き、そこを出て町に出た時、天使が離れて行きました。ペトロ自身、何が起こっているのかわからない状態の中で、ふと我に返った時、これら一連の出来事は、すべて神様のなさったわざであることを理解しました。