「それを食べると、目が開け、神のように・・なる」(1:4)

 なぜそれを食べたのが悪かったかということは分かりにくいのですが、考えて見ますと「これを知ると神のようになる」との言葉が重要だと思います。人間は知恵が深まり知識が増え、善悪を知るようになったことによって、人間の世界・社会が、神のように何でも出来る、何でも行なう、いろいろなことをする。そういうことから危険をはらんでいく・・そういうことを含めているのかと想像します。いずれにしても、なぜ知恵の木の実を食べてはいけなかったのかということは、一つの問いとして残るように思います。それに対して、食べるなと言われた禁止命令に背いたと。これはもっと単純で分かりやすいように思います。