洗礼者ヨハネ

 ヨハネはイエス様の親類であり、祭司の息子でもあり、由緒正しく、荒野で禁欲生活をしていた人物でした。ルカ福音書に「神の言葉がザカリヤの子ヨハネに降った」とありますから、ヨハネは神の言葉を託され、選ばれた「預言者」でした。約四百年間、預言者は出ていませんでしたので、久々に優れた人物を見た民衆の中には、ヨハネこそ「救い主」ではないかと期待した者もいました。しかしヨハネは「わたしは荒れ野で叫ぶ声である。『主の道を真っ直ぐにせよ』と。」と語り、自分は「救い主が来る前に人々の心を神様に向ける」救い主の「先駆者」にすぎないと答えています。このヨハネがイエス様に洗礼を授けた時、イエス様の上に天から聖霊が降り「これは私の愛する子。これに聞け」という神様の声がしました。ヨハネは「この方こそ神の子である」と証ししたと聖書に記されています。