「信仰に踏みとどまる」(22節)

 パウロバルナバは帰り道、新たにキリストの弟子とされた人達を力づけ励ましました。危険を冒してまで引き返したのは、このためでした。二人は「私達が神の国に入るには、多くの苦しみを経なくてはならない」と語りました。「多くの苦しみを経る」とはどういうことでしょうか。


外なる戦いには、反対者から受ける攻撃があります。キリスト教国でない日本では家庭の宗教ではないと家族から冷たい目をされたり、教会に行くことを反対されるケースは多く存在します。クリスチャンが嫁ぎ先で教会に行くことを認めてもらえないケースもあります。日曜出勤や町内・学校などの行事も多い中で、信仰生活・教会生活の継続のための戦い・労苦もあります。


さらに、内なる戦い、労苦もあります。私達の、生まれながらの肉の働きがあります。聖書では、敵意、争い、そねみ、怒り、利己心、不和、仲間争い、ねたみ、などを挙げ、これらを持つ者は神の国を受け継ぐことはできないといっています(ガラテヤ5:19)。私達は肉体をもってこの地上に生き、人々の中で生活しており、この世のあらゆるものから影響を受けています。そのような中での「信仰生活の継続」は、苦しみ・戦いが伴います。イエス様は「私についてきたいと思う者は、自分を捨て、日々、自分の十字架を背負って、私に従いなさい。」と言われました。