はじめに

 本日の聖書には、エルサレムの教会会議の結論を伝えるためアンティオキア教会に戻るパウロバルナバ達に伴い、エルサレム教会は、バルサバとシラスという指導的な立場にいた二人を派遣したことが記されています。この二人には、会議の決定が記された手紙が託されました。手紙はアンティオキア教会だけではなく、シリア州やキリキア州のすべてのキリスト教会に宛てられたものです。キリスト者達はお互いに緊密な交わりの中にあって、異邦人キリスト者達に向けられた割礼や律法の論争のことは聞いて知っており、その結果に注目していたと考えられます。