救われる道への第一歩

 看守の、この「問い」こそが救われる道への第一歩です。


この問いは、「自分は救われなければならない人間である」ことを知らされた者の問いです。看守は、パウロとシラスに出会ったことによって、救われていない自分に気付き、救いを求めたのかもしれません。その他、小説「氷点」のテーマのように、「原罪」という自分ではどうすることも出来ないものを持っていることに気付いたことから救いを求める方もおられるでしょう。或いは、この世の困難と苦しみという八方塞がりの中で、そこから救われる道を求める方もおられるでしょう。そしてその第一歩が、「救われるためにはどうすべきか」との問いです。