福音のために、すべてを明らかに。

 翌朝、執政官たちは、こっそりと二人を釈放するよう部下に命じます。パウロとシラスは、恥と屈辱を加えられたままこっそり町をでることを拒否し、ローマの市民権を持つ自分達に不当な待遇と不法を行ったことに対して、執政官みずからが出向いて牢から連れ出すように求めました。


「釈放」という一つの出来事に対しても、二人は、「福音を恥としない」(ロマ1:16)生き方、福音は確かであることを示したのです。フィリピの町で信仰生活を続けていくキリスト者達や、フィリピの教会の為にもそれは大切なことでした。二人は執政官に見送られ、紫布の商人リディアの家に行き、彼らと交わり励ましてから、次の町に出発していきました。