はじめに

 今日の箇所は、パウロの最後(三回目)の伝道旅行中に、エフェソの町で起こった出来事が記されています。この出来事を学ぶ前に、21節の言葉に注目したいと思います。「このようなことがあった後、パウロは、マケドニア州とアカイア州を通りエルサレムに行こうと決心し、『私はそこへ行った後、ローマも見なくてはならない』と言った」。


 この、○○しなくてはならないという強い決心は、単なる人間の思い、計画ではなく、神様から与えられた使命の確信と言えます(参照:使徒言行録20:22「私は霊に促されてエルサレムに行きます」)。パウロは行動する前に祈り、聖霊の導きによって進みます。たとえ、見えるところでは最善とは言えない状況であっても、「ねばならない」という使命から来る確信の中、パウロは突き進んでいきます。パウロの最終的使命は、全ての人がキリストと出会い、キリストの弟子へと変えられることでした。


 これはパウロだけに与えられた使命ではなく、イエス・キリストを信じる私達キリスト者すべての使命でもあります。