はじめに

 今日の聖書は、イエス様が、故郷のガリラヤに隣接する都市をめぐって福音伝道の旅から戻って来られたところから始まります。ガリラヤ湖畔に戻られたイエス様を待っていたのは、イエス様の癒しの奇跡の噂を聞いたと思われる人々でした。今日の箇所では、人々が耳が聞こえず舌の回らない(話が出来ない)人をイエス様の前に連れて来て、手を置いて下さるように(癒しにつながる祈り)願い出ました。この時イエス様が初めにされたことは、この障がいに苦しむ人だけを群衆の中から連れ出すことでした。周りの人の思惑や、好奇心から隔離し、一対一で、面と向かって、心の交流をなさろうとしたのでしょう。