信仰の表明

 第三部は、神様が、かつてイスラエル民族と結んだ約束を忘れずに、アブラハムとその子孫を神様の祝福の下に繁栄させてくださるという信仰の表明です。この賛歌を通して、イスラエル民族がいかに「主を畏れかしこむ」生活を、代々受け継いできたかが分かります。マリアという、平凡な田舎の少女でさえも、イスラエル民族と神様との約束やその歴史を知っているのです。この世界を創られた唯一の神様を信じ続け、その信仰を継承し続けてきたイスラエル民族は、やはり偉大だと感じずにはおれません。自らを熱情の神として、何千年の歴史を通してイスラエル民族を愛し続けた神様の執念深さに、イスラエル民族は、応答する意志を継続できる民族なのです。マリアのように、すぐ神様の招きに応答できる信仰を培ってきているのです。