ナザレからベツレヘムへ

 聖書の後ろにある地図6を見ますと、ガリラヤ湖の左にナザレがあり、ヨセフの出身地であったベツレヘム死海の左側にあります。その距離は120キロといわれますが、当時の旅は乗り物と言えばロバでしょうから、ロバがあったとしても、身重のマリアにとって、この旅がどれほど大変であったかは想像できます。ようやく到着したベツレヘムでも、住民登録のため故郷に帰って来た人々で溢れ、7節には「宿屋には彼らの泊まる場所がなかった」とあります(口語訳:「マリアとヨセフのいる余地はなかった」)。


 彼らがたどり着いた場所は馬小屋でした。(当時は、家の近くにある洞窟を、馬小屋として使用しており、そのような場所で誕生されたとも考えられています)。