この世の価値観とは関係のないところで・・

 人々が、自分のことで精一杯で、疲れて眠っていたその夜に、イエス・キリストはお生まれになりました。実はここに大きな意味が隠されています。神の御子はこの地上での価値観とは一切関係のないところで、すなわち、富も名誉も権力もいっさいなく、ただ神様のご支配のもとで、神様の御計画の中に置かれたということです。そして当時、卑しい職業とみなされていた羊飼い達の所へ、この誕生の知らせが最初に届きました。貧しく何の力ももたず、野宿しながら夜通し羊の群れの番をしなければならなかった羊飼い達に、神の御子誕生のニュースが最初に届いたのです。


 天使は告げます「恐れるな。私は、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。あなたがたは、布にくるまって飼い葉おけの中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」と。


 イスラエルの民が、700年も前から預言者イザヤを通し、或いは預言者ミカを通して与えられ、待ち続けたメシア誕生の約束がこの日、成就されたのです。