はじめに

 今日は、降誕節第1主日です。主の誕生の喜びを再び思い起こし、主のご降誕物語をルカによる福音書から共に聴きたいと思います。ルカ福音書では、洗礼者ヨハネと神の御子イエス様の誕生が対比されて書かれています。一つは、天使による「誕生」のお告げにおいてです。洗礼者ヨハネは、「祭司」という良い家柄のザカリアにお告げがあり、イエス様は、貧しいヨセフの「いいなずけ」であったマリアに告げられました。ザカリアは、主のお告げを信じられず、その結果口がきけなくなります。一方イエス様の母マリアは、一度は疑念を挟みますが、すぐ「お言葉どおり、この身に成りますように。」と主にすべてを委ねる信仰を告白しています。まさに、「主は心の中を測られる」(箴言21:2)のです。