はじめに

 総督がアグリッパ王の願いを受けて、町の主だった人々も集めてパウロを鎖をつけたまま引き出し話をさせた時、パウロはまず、自分がユダヤ人として幼い時から旧約聖書を学び、厳格なファリサイ派の一員として律法に忠実に従い信仰生活を送ってきたこと、そしてキリスト教徒達をひどく迫害してきたことを告白します。その迫害している最中に、天からイエス様の声を聞き、イエス様が神の御子、救い主であることを伝える使命を与えられたこと、彼はこの使命を受け入れて、それに従ったことを語りました。彼がしてきたことは、人々に、今の生活を悔い改めて神様のもとに立ち帰り、神様に喜ばれる行いをするようにという勧めでした。彼の宣教は「救い主は苦しみを受け、又、死者の中から最初に復活して、全ての人に光を語り告げることになる」ということを伝えたのであり、自分は、聖書に書かれていること以外は何も語らなかったと、堂々と伝道したのです。