短い時間で・・

 ところが話を聞いていた総督が大声で、「お前は頭がおかしい」と話を中断しました。パウロは総督に、自分は真実で理にかなったことを話していると答えた後、今度はアグリッパ王に向かって、「ユダヤ人なら誰でも知っているイエス・キリストの十字架と復活、又、聖書に書かれているメシア(救い主)の預言のことなど、王様、あなたなら知っている筈だ」と語りかけました。「預言者達を信じておられますか。信じておられることと思います。」と、突然パウロからほこ先を自分に向けられた王は、心の準備もないまま、「短い時間で私を説き伏せて、キリスト信者にしてしまうつもりか」と、パウロの問いから逃げてしまいました。