はじめに

今日のルカ福音書14章1節に、「安息日のことだった。イエスは食事のためにファリサイ派のある議員の家にお入りになったが、人々はイエスの様子をうかがっていた」とあります。イエス様は時々、食事に招待されて、いろいろな話をされたり、時には病人を癒されたことが聖書に伝えられています。当時ユダヤ教においては、巡回する教師を、特に安息日に食事に招くことは一つの功績とみなされていたそうです。この日の招待者は「議員」ですから、社会的にも地位は高く、裕福であったと想像されます。

ただ「人々はイエスの様子をうかがっていた」とありますから、同席した人達は、イエス様を愛して信頼していたというよりも、イエス様を観察し、何かあれば議論するような雰囲気があったのではないかと思われます。