永遠の命

律法学者の質問は、「永遠の命を受け継ぐ為には、何をしたらよいのか。どうすれば永遠の命がもらえるか」というものでした。悪意を別にすれば、この質問は人間にとって、とても大切な質問です。

永遠の命とは死んでも生きる命のことです。神の国(天の国)に入る道を尋ねたと言っても良いでしょう。聖書では、この世界が終る時(終末)、生きている者も死んだ者もすべて、二つの道に分かれることを教えています。一つは「神の国・永遠の命への道」、もう一つは「滅びの道」です。

日本人がもし、聖書に書いてある通り、死んだ後にこの二つの道があることを、先祖から代代伝えられていたら、きっとイエス様の時代の人達と同じように「どうしたら神の国に入れるのか・永遠の命を受け継ぐことができるか」を、もっと真剣に考えるのではないでしょうか。しかし残念なことに、多くの日本人は、死んだら誰でも一足飛びに天国に行かれると考えているようです。それゆえ、このような質問をする人はなく、現在の生き方が死後のあり方を決定するという緊張感はありません。

だからこそ、先に信仰を与えられた者は、聖書が伝える真理の道を伝えていく使命が与えられているといえます。