エルサレム入城

二人の弟子は、自分の上着を子ろばの上に敷きました。この行為は、王に敬意を示し、即位を喜ぶ意味が含まれています(列王記下9章)。それに倣うかのように、群衆が道路に上着や葉のついた枝を敷いたりして、待ち続けたメシアをイエス様に重ね合わせ、「ホサナ」(詩編118:25〜26)と叫びました。これは、ヘブライ語「ホーシャーナー」という言葉からきており、「主よ、我らを今、救い給え!」の意味ですが、この頃には「巡礼者の聖地に入る時の挨拶」又は、「主を賛美する呼びかけ」に変化していたようです。しかし群衆が期待したメシアは、ダビデのような王であり、ローマの支配や重税から自分達を救ってくれるメシアでした。