「母の胎内にある時から選び分け」

そして、今日のガラテヤ書でも、パウロがこのように言っています。

「しかし、私を母の胎内にある時から選び分け、恵みによって召し出してくださった神が、御心のままに、御子を私に示して、その福音を異邦人に告げ知らせるようにされた」(2:15)と。

パウロは、イスラエル民族として純粋な血筋の中で生れ、律法を守る点では熱心なユダヤ教徒であり、ガマリエルというユダヤ教の大指導者のもとで訓練を受けてきました。彼はその熱心さのゆえにキリスト教徒を迫害しました。その彼が、迫害を目的にダマスコの町に向かっていた時、突然、天からの声を聞いたのです。それはイエス様の「なぜ、私を迫害するのか」との言葉でした(使徒言行録9章)。彼はこの出来事を通して180度変えられ、後に、今読んだように、「私を母の胎内にある時から選び分け、恵みによって召し出して下さった神」と、神様を崇めているのです。