農夫 

エス様は、旧約聖書と同じ背景を使いながらユダヤ教指導者達を、「ぶどう園の農夫」にたとえました。最初にぶどう園の主人が、いかに智恵を使い愛情をかけてぶどう園を造ったのか、手順を挙げて表現しています。「主人」はこの世を造られた神様と考えて良いでしょう。「ぶどう」はイスラエルの民と考えて良いでしょう。「農夫」はそれを管理し育てる役割を託されています。そして良い実りをもたらし、その収穫を渡すように主人から期待されています。この農夫の役割こそ本来、民の信仰を育て上げ、それを神様に捧げるはずのユダヤ教指導者=大祭司・律法学者・長老達が担うはずでした。しかし彼らは、その役割を担うことなく、自分達の権威を保持する為に預言者達にひどい仕打ちをします。