光から生じるもの

  9節に、「光から、あらゆる善意と正義と真実が生じるのです」と記されています。あらゆる奉仕に働く善き意志、悪から遠ざかる正義、偽善を拒む真実が、光から生れます。光は、多くの実を育てて成熟させます。ガラテヤ書では、光から生れるものを「霊の実」と表現して、「愛、喜び、平和、寛容、親切、善意、誠実、柔和、節制」を挙げています。
キリスト・イエスのものとなった人達は、肉を欲情や欲望もろとも十字架につけてしまったと説明します。十字架につけたということは死んだということです。死んだ肉欲の働きとして、「姦淫、わいせつ、好色、偶像礼拝、魔術、敵意、争い、そねみ、怒り、利己心、不和、仲間争い、ねたみ、泥酔、酒宴、このたぐい」を挙げています。これらは暗闇であり、何も生み出さない「不毛」だということが良くわかります。