はじめに

 今読んでいただいた聖書は、ユダヤ教の三大祭りの一つである、仮庵の祭りでの出来事です。仮庵の祭りについては、旧約聖書申命記(16:13−)、レビ記(23:34−43)・民数記(29:12−14)にも記されていますが、モーセの時代以後長い間この祭りは行われず、バビロン捕囚から帰ってから再開されたことがネヘミヤ記8章で伝えられています。「山に行き、オリーブの枝、野生オリーブの枝、ミルトスの枝、なつめやしの枝、その他の葉の多い木の枝を取って来て、書き記されている通りに仮庵を作りなさい。(略)こうして人々はそこで過ごした。それはまことに大きな喜びの祝いであった。」
 この祭りは後に、イスラエル民族がエジプトを脱出して40年間の荒れ野の旅を続けた時、天幕を張りテント生活をしてきたことを思い起こす時として過ごすようになりました。イエス様の時代も、この祭りの時には、おびただしい巡礼者が、エルサレムに集まりました。