罪の奴隷

 イエス様は、自分達は自由な者だと主張するユダヤ人に対して「罪を犯す者は罪の奴隷である。」と断言しました。この場にいたユダヤ人は幼い時から「律法」を教えられ、おそらく、きびしく律法を守ってきたとの自負があったでしょう。しかしイエス様は、あなた達は罪の奴隷となっているから、真理を知ることによって自由になりなさいと言われたのです。パウロが「私は自分が望むことは実行せず、かえって憎んでいることをする」と告白しているように(ロマ7:15)、愛そうと思っても愛せない。赦そうと思っても赦せない。裁くのをやめようと思っても裁いてしまう。これは自由を失って、罪の力につながれている状態です。イエス様は、そういう私達を、「罪の奴隷」と表現されているのです。