インマヌエル

 今日の新約聖書には、マリアの婚約者であるヨセフの夢に現れた天使の言葉が記されています。天使の告知は、「『自分の民を罪から救うお方』が生まれる。そのお方は、今聖霊によってマリアの胎内に宿っている」というものでした。「罪から救うお方が生まれる」とは、罪によって出来た神様と人間との断絶関係が廃棄され、罪の赦しが人間に与えられる。その罪の赦しをもたらすお方が、マリアから生まれ出る幼子であるということです。このことはすでにイザヤ書7章で預言され「その名はインマヌエルと呼ばれる」(23節)と福音書は引用しています。「エル」は「神」、「インマヌ」は「我々と共に」、インマヌエルは「神は我々と共におられる」です。「人間が罪から救われる」とは、神様との断絶の原因である罪が赦されて、神様がいつも私達と共にいて守り、導き、支え、励まし、慰め、いつでも「インマヌエル」と告白出来る関係に入ることです。