二人の証人 

今日の聖書は、一般民衆であったヨセフとマリアが、貧しいながらも律法に忠実に従い、生まれたイエス様を聖別し、規定の献げもの(本来は小羊。ヨセフは二羽の山鳩か家鳩)の為に、エルサレム神殿に行った時の出来事です。両親はそこでイエス様について「証し」をする二人の人に出会います。(イスラエル社会では、証人が二人以上いて、初めて公に承認される)。

最初の証人・シメオンは、「正しい人で信仰が篤く、聖霊が彼にとどまって」いました。「聖霊」によってシメオンは、「イスラエルの民の救いを待ち望み、主が遣わすメシアに会うまでは死なない」とのお告げを受けており、神殿に連れて来られたイエス様を見て、メシアとしてイエス様を腕に抱き、神様を讃美します。讃美の内容は、主が約束通り救い主に会わせて下さったので安心してこの世を去ること。もう一つは、救いを待望したイスラエル預言者としての役目から解放されることでした。そしてこの救いは、イスラエル民族を始めとして、全ての民の救いに広がっていくものであると告げています。


二人目の証人は、女預言者アンナです。やもめであり、高齢でしたが、神殿から離れず、神様の事を第一に過ごしていました。このアンナが、幼子イエス様に近づいて来て、神様を賛美して、「救い主」に出会えた恵みをエルサレムで救いを待ち望んでいる人々に伝えました。