低いところで  

聖霊が、マリアやエリサベト(洗礼者ヨハネの母)に降り、救い主イエス様のご降誕が、神様のご計画に従って進められたことを前回学びました。へりくだった心を持ち、何よりも神様の事を第一に思う女性達の信仰が、聖霊の働いて下さる基盤になったことを知らされました。神様の栄光を受けられる神の御子の誕生ならば、地位の高い家庭とか贅沢な場所での出生を想像しがちです。ところが実際は旅路の途中、しかも家畜達と同じ場所での誕生です。しかしこれこそが聖書でしばしば語られる「弱い低い所」に来られる神様の本当の性質を示していると言えます。そして誕生を初めて知る恵みに与ったのは、社会から蔑まされていた貧しい羊飼い達でした。
権力者の横暴と一般民衆の苦しみと忍耐という、この世の罪ある状況の中に、神様は御子イエス様を誕生させたのです。